2016年4月3日日曜日

大人が見本:社会性

よく世の中では、
今の若者達は礼儀が無い。
人の心が分からない。
暖かみがない。
わがまま。
自己中心。
など、いろいろ言われています。

確かに、目に余る暴走をしてしまう人達を
見かけることがあります。
(しっかりしている若者達の方が多いのですけれど。)
親のしつけが悪いとか、
大人としての責任が無いとか、
いろいろ批判する人も多く居られます。


しかし、若者達の見本は誰でしょう?

私達は、成長する過程で「同一視」を何回か行ないます。
産まれたては、真っ白で産まれてきます。
何の色も付いていません。
成長していく中で、「自我」が目覚めてきます。
ただ、何の色も付いていないので、
どのように色を付けて(自我)良いか分からない、
そこで、見本が必要になります。

先ず一番初めは「親」です。
親の特徴を真似ていきます。
親を真似る(良いも悪いも含めて)ことからスタートして、
少しづつ自分の色を作っていきます。
(親そのものになりたいと、思うのではありません。)
そして、世間(大人)と関わる事により、
さらに自我を育てていきます。
何回か大きな節目があり
「自我同一視」(エゴ・アイデンティティ:私は私)
を構築していきます。

イコール「大人が見本」になります。

今の大人達(私も含めて)を見れば、
果たして見本に成っているでしょうか?
自分の思いどうりにしたいから、
社会ルールを破り、
嘘をついたり、他社責任にしたりしていないでしょうか?


親の姿を子供は真似ます。
その事が正しいのです。
子供にとっては、親の言動は正しいのです。
まして、子供がやった問題行動
(親がやった問題行動も含めて)に対して、
親(大人)として責任取らずに、
子供が変わりに謝罪すれば、
「親(大人)は都合悪くなれば、
子供を守らずに逃げてしまうのだ」と、
子供の心に入ってきて当たり前です。
当然、大人を信じません。

政治家、防衛省問題も、同じです。
良い事か、悪い事か分かるはずです。
TOPまで上り詰めた人が、
判断付かないわけはありません。
こんな事がまかり通ると、
「世の中はそんな物なんだ」
「嘘をついても良いのだ。」
「自分さえ良ければよいのだ。」等など、
当然思います。
行動もします。

もっと身近に言えば、生活の中でのルールです。
歩きタバコ(とても怖いです。特に子供にとっては)、
食事中のタバコ、
列に並んでいる際の割り込み、
我が者顔の暴走自転車、
迷惑駐車、
モンスターペアレント、など一杯です。
私とて、大きなことは言えません。
ルールを破っています。
また、ルールを破っている人に注意も出来ません。
(正直怖いです)

子供達は、私達大人を見ています。
私達が少しは気をつけて、
社会性を守らないと、子供達は変わりません。
若者達、子供達に苦言を言うのも大切ですが、
私達大人から見本を示す事をやっていきませんか!

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